毎年新しい iOS が公開された直後の数日は、「更新したら熱くて電池も減る」という声が噴出します。この記事では、何が起きているのか、なぜ心配しなくてよいのか、どうすれば回復を早められるのかを説明します。
更新後の「引っ越しの混乱期」
大きなバージョンアップ後の最初の 1、2 日は、iOS がバックグラウンドで大量の作業を行います。
- 検索インデックスの再構築——Spotlight が App、メモ、メッセージを検索できるようにします
- 写真の解析——アルバム内の人物、風景、ペットを認識し、写真のインデックスを作り直します
- 使用習慣の学び直し——どの App を開くか、いつ低電力モードを使うかを予測します
- 最適化されたバッテリー充電——生活リズムを学び直します
これらの作業は電力も熱も食います(とくに写真の解析は CPU を酷使します)。しかもどれも、あなたが気づかないバックグラウンドで進みます。そこで古典的な誤解が生まれます。「更新がスマホを壊した」というものです。
実際にはこれは引っ越しの混乱期です。ダンボールをまだ開け終えていないからといって、家に問題があるわけではありません。通常 2〜3 日で自然に回復します。
回復を早める:夜に電源へつないで放置する
最も効果があるのは、更新した夜(またはその後どこかの夜)に電源へつなぎ、Wi-Fi に接続し、画面をロックして放置することです。システムはこの機会にバックグラウンドの作業を一気に片づけます。昼間に少しずつ進めるよりずっと早く終わります。
次の 2 つをあわせるとさらに効果的です。
- 寝る前に電源を切らない(これらの作業は画面ロック中の充電中にこそ全速で進みます)
- Wi-Fi 接続を保つ(インデックス作成と解析ではデータのダウンロードや検証が必要です)
どんなときに心配すべきか
時間が最もよい判断材料です。
| 経過時間 | 判断 | 行動 |
|---|---|---|
| 1〜3 日 | 正常な適応期 | 夜に電源へつないで放置する |
| 3〜7 日 | まだ多少熱を持つが日ごとに軽くなる | 様子を見る。負荷の高い使い方を控える |
| 1 週間を超える | 異常 | 3 つの根本原因で確認します。「iPhone はなぜもたつくのか」をご覧ください |
1 週間を過ぎても熱くて電力も食うなら、もう適応期ではありません。古い機種ではバッテリーを重点的に見ます。更新後はシステムの負荷が上がるため、古いバッテリーが新しいシステムを支えられないという性能制限の問題が大きくなります。「バッテリーの状態とは何か」をご覧ください。
堅実な戦略
新しいシステムが出たばかりのときは、App の対応が追いついていないこともあります(App 自体が異常に熱くなることもあります)。新しいものをすぐ試すタイプでなければ、古い機種は 1、2 か月待ってから更新するのが堅実な選択です(先に試した人が問題を出し尽くし、App の対応も揃います)。更新前に空き容量が十分か確認してください(更新パッケージ+展開用の一時的な場所)。足りない場合は先に「ストレージはなぜ速度に影響するのか」をご覧ください。