ストレージがほぼ満杯のときのもたつきは、別のパターンです。何をするにも先に場所を空ける必要があります。高負荷によるもたつきのように発熱を伴うことも、性能制限によるもたつきのように再起動が無効になることもありません。そのサインは 設定 → 一般 → iPhone ストレージ のバーに現れます。
空き容量はシステムの「下書き用スペース」
iOS は何をするにも一時的にディスクの空きを借ります。App の切り替えでは現在の状態を保存し、撮影では RAW の下書きを書き、システム更新ではダウンロードと展開を行い、App はキャッシュを書きます。
ストレージは机のようなものだと考えてください。机の上が満杯なほど、作業前に片づける時間が長くなります。空き容量に余裕があればシステムはすぐ書き込めますが、10% を切ると何をするにも先に机を片づける必要があります。だからすべてが遅くなり、CPU がディスクを待つあいだ電力を無駄に食い、発熱も増えます。
セルフチェック:ストレージが原因かどうか
設定 → 一般 → iPhone ストレージ を開きます。
- 空き容量 15% 超:ストレージはもたつきの原因ではありません。「iPhone はなぜもたつくのか」をご覧ください
- 空き容量 10% 未満:影響があるとほぼ断定できます。下の整理に進みます
- ついでに一覧も見ます。最も大きく占めているものから手をつけます
整理の 3 ステップ(効果の大きい順)
1. 写真と動画(通常は最大の要因)
iCloud 写真をオンにします(設定 → 写真 → iPhone ストレージを最適化)。原本はクラウドに置き、本体には小さいサイズだけを残します。またはパソコンに書き出してから本体から削除します。4K 動画は 1 本で数百 MB から数 GB になります。
2. WeChat などの App のキャッシュ
WeChat を 2 年使うとキャッシュが 20〜30GB になることも珍しくありません。方法は 2 つです。
- App 内での整理:WeChat の
自分 → 設定 → 一般 → ストレージ - 削除して再インストール(最もきれいな方法。チャット履歴のバックアップや移行を確認してから行います)
設定 → 一般 → iPhone ストレージ の一覧で任意の App を開くと「書類とデータ」のサイズが見られるので、大きい順に整理します。
3. 入れたまま忘れた App
使っていない App を削除します。iOS には「未使用の App をオフロード」という選択肢もあり(書類とデータを残して App 本体だけを解放します)、整理したいがデータは失いたくない場合に適しています。
整理した後
空き容量を 10% 以上確保すると、もたつきと発熱は通常数日以内に落ち着きます(システムがキャッシュを埋め戻す過程があるためです)。ストレージに余裕があるのにもたつく場合は、3 つの根本原因の枠組みに戻って確認します。高負荷、性能制限、ストレージです。「iPhone はなぜもたつくのか」をご覧ください。