直感に反する事実があります。高い明るさで動画を見ているとき、画面という 1 つの部品だけで消費電力の半分近くを占めることがあります。プロセッサより多いこともあります。本体が熱くなり電池がどんどん減るとき、疑われていない主犯が画面であることは少なくありません。
画面は 2 番目に電力を食う部分
画面の消費電力は明るさにほぼ比例します。明るさを最大にしたときの消費電力は、低い明るさの数倍になることもあります。だから「布団に寝転がって動画を見ていたらスマホが熱くなった」という状況がよく起きます。動画のデコード、高い明るさの画面、布団による保温、この 3 つがそろうためです。
画面が原因かどうかを手早く確かめる方法があります。同じ App を使い、明るさを 30% に下げて数分使ってみてください。温度が明らかに下がり、電池の減りが遅くなれば、画面が主因です。
OLED の特性:白はより電力を食う
iPhone X 以降の機種はすべて OLED 画面で、各ピクセルが自分で光るのが特徴です。
- 黒を表示しているときはピクセルがほとんど働かず、熱も出ません
- 白や明るい内容を表示しているときは全力で光り、発熱が最大になります
つまり明るい壁紙+白い Web ページ+高い明るさは最も電力を食う組み合わせです。ダークモードと暗い壁紙は、夜なら節電にも涼しさにもなります。
すぐ効果が出る冷まし方
効果の大きい順に並べます。
- 明るさを 50% 以下に下げる——通常は数分で温度が下がり始めます。最も効果が早い手段です
- 自動輝度をオンにする。周囲の明るさに合わせた調整をシステムに任せます(
設定 → アクセシビリティ → 表示と文字サイズ → 自動輝度) - 夜はダークモードを使う(
設定 → 画面表示と明るさ) - 画面をよく使う場面(長時間の動画、読書)では明るさを適度に下げます
画面の発熱とその他の発熱
| 特徴 | 主な原因 | 参考 |
|---|---|---|
| 画面側が熱く、明るさが高い | 画面の消費電力 | この記事 |
| カメラの近く(プロセッサの位置)が熱い | 高負荷 App/システムタスク | 「スマホはなぜ熱くなるのか」 |
| 充電しながら使うと全体が熱い | 充電との重なり | 「なぜ充電中は熱くなるのか」 |
画面は発熱の連鎖の一部にすぎません。今この瞬間なぜ熱いのかを知る最も直接的な方法は、発熱段階を見ることです。「発熱段階とは何か」をご覧ください。